愛知県が調査した「仕事と介護の両立支援等実態調査結果について」の結果が
昨日発表されました。
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/rodofukushi/sigotokaigosurvey280224.html
調査対象は愛知県内に本社がある企業3,507社です。
従業員の仕事と介護の両立に関して仕事と介護の両立を図る必要性について、約9割が共感しています。その一方で、従業員の介護の状況を把握できている企業は、約半数(47.6%)にとどまっていることがわかりました。
両立支援の課題としては
「今後、介護を行う従業員が増えることが懸念されること」が54.7%と最も多く、
次いで「人員配置や業務分担の方法が難しいこと」(43.8%)、
「代替要員を確保すること」が難しいこと」(41.8%)、
「従業員の間に どのようなニーズがあるのかわからないこと」(36.5%)、
「仕事と介護の両立で悩んでいる従業員がいてもその課題が顕在化してこないこと」(36.2%)
の順に多くなっています。
したがって、両立支援として重要なことは
「制度を利用しやすい職場づくりを行うこと」が50.3%と最も多く、
次いで「介護休業制度や介護休暇等に関する法定の制度を整えること」(37.8%)、
「従業員の仕事と介護の両立に関する実態把握やニーズ把握を行うこと」(36.4%)、
「介護に直面した従業員を対象に仕事と介護の両立に関する情報提供を行うこと」(30.8%)の順に多いようです。
まとめると、両立についてはほぼすべての人が賛成。やらなくてはならないこともわかっている。しかし人事としては、介護をしている社員の情報収集ができず、社員としては制度があっても使える雰囲気がないと、厳しいということだと思います。
おそらく、これは、愛知県に限らず、日本全国どこの企業でも抱えている問題ではないかと思われます。
そのためには、ありきたりではありますが、日常からプライベートなことを自分から話せる雰囲気作りをすることが重要・・と感じます。
とくに介護に直面することが多い年齢層は50代以上。となると、企業の管理職以上のことが多いかと思います。
管理職の方が、自ら進んで、部下をランチに誘い、こんなことがあってサーと語る、フェイスブックを活用して、家族の写真をアップしたり、日々のことを発信するといった小さなことから始めませんか?
多少煙たがられても、「忙しいからネット見ながら1人でデスクで食事」「いつものメンバーだけで食事」という状況から脱して、部下との日中の接点を増やす、貴重なランチをしっかり活かすのはいかがでしょう?
つまりは、組織のチームリーダーが、日頃からメンバーをよく見ることに尽きるかとおもいます。
そういえば、私が新入社員のころものすごく信頼を集めていたT部長は、いつも日中いろいろなフロアに出没し、ふらふらと(笑)居室を歩いて新人にも中堅にも声をかけながら歩いていたことを思い出します。
変化に気づき、ほめる。
変化に気づき、支える。
変化に気づき、寄り添う。
よいこともよくないことも、うれしいこともつらいこともいろいろ話せる職場が、結局は、いつの時代も、「いい組織」っていう事なのだろうと思います。
まずは、自分の発信から。相手に話させたいなら、自分がプライベートを話す・見せることがいい組織への近道ではないでしょうか?
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